日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG28] Implementing Integrated Research for Sustainable Future

2019年5月28日(火) 15:30 〜 17:00 302 (3F)

コンビーナ:氷見山 幸夫(北海道教育大学名誉教授)、近藤 昭彦(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、櫻井 武司(国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科)、阿部 健一(総合地球環境学研究所)、座長:Ernan Rustiadi(Bogor Agricultural University)、王 勤学(国立環境研究所)、takeshi sakurai

16:30 〜 16:45

[HCG28-05] 現代北京市における公墓を主体とする死後の土地利用と市民の葬送

*土居 晴洋1柴 彦威2徐 培瑋3 (1.大分大学教育学部、2.北京大学、3.北京師範大学)

キーワード:都市政策、郊外農村、民族

人はその死後,残された親族などによって,一定の土地を占有することによって墓地を築く。したがって,経済成長と人口増加が続く中国の都市地域では,死者のために利用される土地への需要が大きいため,土地資源の管理の一環として墓地面積の拡大をコントロールすることが重要な政策課題である。
 現代の北京市では,増加する死後の土地利用への需要に対応するため,ここ数十年の間に市内各地に大規模な公墓が整備されてきた。これらの公墓は市街地に比較的隣接する農村地域や郊外地域の風水上の適地などに立地している(土居・柴,2017)。
 本報告は,現代の北京市において,これら公墓の整備の経緯や周辺農村コミュニティとの関係について考察する。また,漢民族以外の少数民族の葬送と公墓の関係についても考察する。