16:30 〜 16:45
[HCG28-05] 現代北京市における公墓を主体とする死後の土地利用と市民の葬送
キーワード:都市政策、郊外農村、民族
人はその死後,残された親族などによって,一定の土地を占有することによって墓地を築く。したがって,経済成長と人口増加が続く中国の都市地域では,死者のために利用される土地への需要が大きいため,土地資源の管理の一環として墓地面積の拡大をコントロールすることが重要な政策課題である。
現代の北京市では,増加する死後の土地利用への需要に対応するため,ここ数十年の間に市内各地に大規模な公墓が整備されてきた。これらの公墓は市街地に比較的隣接する農村地域や郊外地域の風水上の適地などに立地している(土居・柴,2017)。
本報告は,現代の北京市において,これら公墓の整備の経緯や周辺農村コミュニティとの関係について考察する。また,漢民族以外の少数民族の葬送と公墓の関係についても考察する。
現代の北京市では,増加する死後の土地利用への需要に対応するため,ここ数十年の間に市内各地に大規模な公墓が整備されてきた。これらの公墓は市街地に比較的隣接する農村地域や郊外地域の風水上の適地などに立地している(土居・柴,2017)。
本報告は,現代の北京市において,これら公墓の整備の経緯や周辺農村コミュニティとの関係について考察する。また,漢民族以外の少数民族の葬送と公墓の関係についても考察する。