日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG34] 原子力災害被災地おける農業再生と風評被害払拭のための教育研究

2019年5月30日(木) 15:30 〜 17:00 202 (2F)

コンビーナ:溝口 勝(東京大学大学院農学生命科学研究科)、座長:溝口 勝(東京大学)、登尾 浩助(明治大学農学部)

16:30 〜 16:45

[HCG34-05] 被災地におけるスタディツアーが参加者の抱く訪問先への愛着に与える影響 ‐農学部学生を中心とした福島県飯舘村訪問を事例に‐

*蛯谷 夏海1溝口 勝1杉野 弘明1 (1.東京大学大学院農学生命科学研究科)

キーワード:スタディツアー、農村交流、地域愛着

東日本大震災の被災地での復興が進んでいるが、被害への理解の風化を感じる人は多い。しかし震災を教訓とし、復興後の発展を進めるためには、被災地域外の人に地域の魅力を伝え、交流の機会を作ることが必要である。そこで筆者らは被災地スタディツアーの定期開催を検討している。今年度は2018年10月~11月に、福島県飯舘村を訪問地としたケーススタディとして1泊2日のスタディツアーを3回実施した。ツアー前後には参加者である大学生(計44名)に質問紙調査を実施し、得られた結果を共起ネットワーク分析や因子分析により解析し、本スタディツアーが参加学生の農村への愛着等に対する影響を検証し、今後のスタディツアーについて検討した。