15:30 〜 15:50
[HDS10-13] 東京都における防災公園の維持管理について
★招待講演
キーワード:防災公園、避難場所、大規模救出救助活動拠点
東京は古くから何度もの地震により大きな被害を受け、壊滅と復興を繰り返してきた歴史がある。東京が地震災害を被るたびに、公園は新たな機能を求められるようになってきた。1つ目は避難場所としての役割であり、2つ目は、大規模救出救助活動拠点としての役割となっている。現在、都立公園は82個所あるが、主要な21箇所の公園は首都東京に大地震などの災害が発生した時、避難場所としての機能だけではなく、広域的な大規模救出救助活動拠点ともなる機能を有している。それらを防災公園と名付けて管理している。先ず、避難場所としての機能は、全ての公園が有している機能であり、災害発生時に多くの市民が安全な場所として逃げ込める場所を確保することである。そのために、特徴的な3つの公園施設がある。1つは、停電時となっても何処からでも場所を確認できるように「ソーラー式公園灯」である。2つ目は、多くの避難者が公園内に一時的に滞在しても利用できるために、排水管と直接接続された「マンホール型防災トイレ」である。3つ目は、平時は普通のベンチであるが、災害時には煮炊きのできる「かまど」として活用できる「かまどベンチ」である。次に、大規模救出救助活動拠点としての機能は、被災場所に救援部隊や医療部隊等の活動拠点としてヘリコプターの発着所や、大型緊急車両の集合拠点となる機能である。そのため、大規模な広場を有する公園が大規模救出強雨所活動拠点として指定されているが、特徴的な整備は、大型車両が通行できるように園路の拡幅と強化、ヘリコプター離着陸地点の確保等である。
これらの機能を十分に発揮するために必要なことは、日常的な防災訓練である。市民、警察、消防、企業等を含めて、公園では年に数回「マンホール型防災トイレ」や「かまどベンチ」の訓練を行い、ヘリコプターの離着陸訓練なども行っている。
これらの機能を十分に発揮するために必要なことは、日常的な防災訓練である。市民、警察、消防、企業等を含めて、公園では年に数回「マンホール型防災トイレ」や「かまどベンチ」の訓練を行い、ヘリコプターの離着陸訓練なども行っている。