10:15 〜 10:30
[HSC07-06] ハイドレートを利用したCO2地中貯留の提案
キーワード:CO2地中貯留、ガスハイドレート、遮蔽機能
自然界にはメタンガスがハイドレート(固体)状に存在する事実がある。メタンハイドレートをナチュラルアナログ(自然類似現象)として、温度と圧力によるガスハイドレート生成メカニズムを利用して、CO2地中貯留に応用することを提案する。CO2ハイドレート貯留の概念は以下のとおりである。
① 貯留層内に液体若しくは超臨界のCO2を圧入する。
② 圧入されたCO2は密度差によって上方に移動し、温度と圧力条件がハイドレートを生成する領域に達した時に、自らハイドレート化して孔隙内で目詰まりする(遮蔽機能を有するようになる)。
③ 遮蔽機能を有するCO2ハイドレートが形成されることにより、その下位にCO2が貯留できるようになる。(つまり、地質構造的な遮蔽層を必要としない)
日本周辺海域を対象に、既往データを用いて水温の鉛直分布を調査した結果、海底下地層においてCO2ハイドレートを生成する温度・圧力条件を満たすことが確認できたことから、CO2ハイドレート貯留の可能性が高いと考えられる。
CO2地中貯留の方法として、地質構造的な遮蔽層を有する帯水層貯留(CO2-EORを含む)が一般的であるが、今回提案するCO2ハイドレート貯留が実現するならば、CO2貯留の適地拡大に寄与することが期待できる。
① 貯留層内に液体若しくは超臨界のCO2を圧入する。
② 圧入されたCO2は密度差によって上方に移動し、温度と圧力条件がハイドレートを生成する領域に達した時に、自らハイドレート化して孔隙内で目詰まりする(遮蔽機能を有するようになる)。
③ 遮蔽機能を有するCO2ハイドレートが形成されることにより、その下位にCO2が貯留できるようになる。(つまり、地質構造的な遮蔽層を必要としない)
日本周辺海域を対象に、既往データを用いて水温の鉛直分布を調査した結果、海底下地層においてCO2ハイドレートを生成する温度・圧力条件を満たすことが確認できたことから、CO2ハイドレート貯留の可能性が高いと考えられる。
CO2地中貯留の方法として、地質構造的な遮蔽層を有する帯水層貯留(CO2-EORを含む)が一般的であるが、今回提案するCO2ハイドレート貯留が実現するならば、CO2貯留の適地拡大に寄与することが期待できる。