[MGI32-P02] 美術館と美術作家、博物館がともに作る地球科学の表現
キーワード:芸術と科学
地球科学は、発展する過程で解き明かした事実によって人々の宇宙観や生命観に影響を与え、自然を理解して社会生活を営む上で欠かす事のできない概念を形成し続けている。一方で、芸術は、人類の誕生以来続いている抽象概念に基づく創造的営みであり、人類の精神的発展に貢献し続けている。科学が解き明かしてきたことは、時に芸術作品の素材となり、人々に精神的な広がりをもたらしてきた。
黒部市美術館と朝日町埋蔵文化財保存活用施設「まいぶんKAN」は、2016年から美術作家と協力して地域の考古学や地球科学から着想を得た作品を制作し、展示やイベントなどを行っている。
2018年は、現代美術作家の河口龍夫氏を迎え、学芸員とともに野外観察を行い、化石や岩石、地球科学的概念から着想を得た作品が制作され、これらの作品と岩石標本などが黒部市美術館とまいぶんKANで展示された。この企画は、美術作家が地球科学的な野外観察を行い、美術作家の感性と表現力によって生み出された作品を通じて人々が芸術と地球科学の双方向性を認識する企画である。
この企画を行った結果、普段は美術館・まいぶんKANのどちらかしか利用しない客層が相互の館にに訪れた。
発表会場では黒部市美術館のカタログと作品の素材となった下部ジュラ系の堆積物である来馬層群から得られる軟体動物化石を含む岩塊を展示する。
黒部市美術館と朝日町埋蔵文化財保存活用施設「まいぶんKAN」は、2016年から美術作家と協力して地域の考古学や地球科学から着想を得た作品を制作し、展示やイベントなどを行っている。
2018年は、現代美術作家の河口龍夫氏を迎え、学芸員とともに野外観察を行い、化石や岩石、地球科学的概念から着想を得た作品が制作され、これらの作品と岩石標本などが黒部市美術館とまいぶんKANで展示された。この企画は、美術作家が地球科学的な野外観察を行い、美術作家の感性と表現力によって生み出された作品を通じて人々が芸術と地球科学の双方向性を認識する企画である。
この企画を行った結果、普段は美術館・まいぶんKANのどちらかしか利用しない客層が相互の館にに訪れた。
発表会場では黒部市美術館のカタログと作品の素材となった下部ジュラ系の堆積物である来馬層群から得られる軟体動物化石を含む岩塊を展示する。