日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI35] 計算科学による惑星形成・進化・環境変動研究の新展開

2019年5月28日(火) 13:45 〜 15:15 301B (3F)

コンビーナ:林 祥介(神戸大学・大学院理学研究科 惑星学専攻/惑星科学研究センター(CPS))、小河 正基(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻)、井田 茂(東京工業大学地球生命研究所)、草野 完也(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、座長:樫村 博基

14:45 〜 15:00

[MGI35-05] ポスト「京」萌芽的課題「生命を育む惑星の起源・進化と環境変動の解明」の現況,

*牧野 淳一郎1,2 (1.神戸大学、2.理研計算科学研究センター)

キーワード:高性能計算、計算科学

2016 年度から4年間(2年の準備研究+2年の本格研究)のプロジェクトとして、ポスト「京」萌芽的課題「生命を育む惑星の 起源・進化と環境変動の解明」(以下計算惑星)がスタートし、今年度が本格研究フェーズの最終年度となる。本講演では、計算惑星プロジェクトの概要と進捗状況について報告する。

ポスト「京」は2011年度に完成したスーパーコンピューター「京」の後継プロジェクトであり、2021年頃の完成、アプリケーションで「京」の最大100倍の性能を目指している。ポスト「京」で推進する科学的課題として、重点9課題と萌芽的4課題が選定されているが、萌芽的課題の1つに惑星科学があり、その実施は神戸大学を代表機関とし、9研究機関からなる体制で進めることとなった。これが計算惑星プロジェクトである。

計算惑星プロジェクトは、4つのサブ課題からなり、それぞれ主に惑星形成、惑星内部・表層のダイナミクスと進化、太陽活動による地球環境変動、原始太陽系における物質進化と生命起源をテーマとする。本講演では各サブ課題の概要、準備研究の成果、計算科学的なチャレンジ、これまでの成果と今後の展開等をまとめる。