日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI37] 情報地球惑星科学と大量データ処理

2019年5月26日(日) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:村田 健史(情報通信研究機構)、本田 理恵(高知大学自然科学系理工学部門)、野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 情報地質研究グループ)、堀之内 武(北海道大学地球環境科学研究院)

[MGI37-P07] 気象衛星「ひまわり」を活用した海況状況監視システムの実証実験

*嘉賀 雄一1渡部 重十1 (1.北海道情報大学)

キーワード:気象衛星ひまわり、海況状況、ビッグデータ

我が国において,少子高齢化の影響による第1次産業の跡継ぎ問題が深刻化している。離漁師が増加する一方、若者が漁師として定着していない。漁師の勘や長年の経験で行われていた(可視化できない)作業や知識を引き継ぎ出来ない現状がある。若者の漁師不足は日本の水産業を維持・発展する上で深刻な問題である。
 地方の漁師の漁獲量の変化は大きく,また空振漁は燃料代の無駄になり,魚師の生活を圧迫しかねない。漁獲量は海上の風向・速度、海流の方向・速度、海水温、植物性プランクトンの分布状況に左右されている。これらのパラメータは、気象庁やJAXAが取得している膨大なデータ(ビッグデータ)から推定できる。しかし、漁師の期待に沿うようなデータではなくデータの扱いも困難である。
 地方の活性化を図る目的で、iPadやiPhoneで日本近海の海況を監視できるアプリ(海況状況監視システム)を我々は開発を進めている。海況状況監視システムの実証を含め漁師関係者にお願いし、海況データや漁獲量を収集・分析を実施した。本講演では、これらの解析結果を紹介する。