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[MIS12-06] 水路実験から見た津波堆積物の多様性
★招待講演
キーワード:津波堆積物、水路実験、堆積過程
水路実験は,水理条件や堆積物,地形の条件などを設定して調べることができることから,低頻度で直接観測が難しい津波堆積物形成の理解に有効であると考えられている.水路実験による津波堆積物研究は2000年ごろから行われてきたが,その多くは具体的な水理条件や地形条件を想定したものではなかった.しかしここ数年行われてきた,津波堆積物の形成に関わる様々な地形や水理条件の影響に焦点を当てた水路実験によって,より幅広い堆積環境での津波堆積物の形成過程が明らかになってきた.こうした実験を通して得られる,津波堆積物の多様性を理解は,様々な堆積環境での古津波堆積物を正確に識別,解釈するための手がかりとなる.今回の発表では,こうした路実験による津波堆積物の研究の現状と,今後の貢献の可能性について紹介する.