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[MIS22-04] なまずの会による地下水異常と地震との関係についての再調査
キーワード:なまずの会、地震予知、地下水、統計的検証
地震予知を目指した一般民間人による地下水観測のグループ「なまずの会」は1976年に始まった。神奈川県・東京都・静岡県の住民を中心に、のべ200以上の個人や団体が参加して主に浅井戸の水位観測が行われた。観測者は定期的に観測結果をハガキで事務局へ報告し、集計されたデータは神奈川県温泉地学研究所報告(観測だより)で公表された。この「観測だより」にある地下水観測データは、観測者ごとに日毎に異常あり・なしの形で示されている。「観測だより」にあるデータは1977年2月から1987年12月までの10年10ヶ月分である。期間中に地震先行異常を捉えたとする地震としては、1978年の伊豆大島近海地震(M7.0)、同年の宮城県沖地震(M7.4)などである。これらの地下水異常と地震との関係については、Oki and Hiraga (1988) で紹介されている。しかし、地震前に着目した分析が中心であり、異常あり・なしと、地震あり・なしとの4つの組み合わせすべてを比較した検証とはなっていない。そこで、本研究では「観測だより」に示されたデータを用いて統計的な検証を行うこととした。本発表ではその結果を報告する。
謝辞:本研究は東京大学地震研究所共同利用の援助をうけました。
謝辞:本研究は東京大学地震研究所共同利用の援助をうけました。