日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS27] 大気電気学:大気電気学研究の自然災害軽減への応用

2019年5月28日(火) 10:45 〜 12:15 202 (2F)

コンビーナ:芳原 容英(電気通信大学 大学院情報理工学研究科)、鴨川 仁(東京学芸大学教育学部物理学科)、座長:芳原 容英

10:45 〜 11:00

[MIS27-07] 地震に伴う前兆電磁気現象:総括と将来展望

★招待講演

*早川 正士1 (1.電気通信大学認定ベンチャー 早川地震電磁気研究所)

キーワード:地震電磁気前兆現象

地震に伴う電磁気現象は1980年代に2,3の論文が発表されたものの、
一部の研究者の注意を引いただけにとどまった。しかし、1995年の
神戸地震の際いろいろな電磁気現象が発見されるに至り、世界的に多くの
注目を集め、本格的な研究活動がスタートした。その後、地震電磁気学
としてここ30年にて大きな発展を遂げ、昨年にはAGUより地震前兆現象と
題する新本が発刊され、1つの学問体系になろうとしている。さらに、
2014年には日本地震予知学会が発足し、大変盛んである。地震の短期予知
に向けての学問的基盤を目指す地震予知学を提唱している。
本講演では、この地震電磁気学の歴史、神戸地震および2011年東北
地震での各種電磁気現象の紹介、多年にわたる統計的因果関係の紹介、最新の
学問の進展、とりわけ地圏・大気圏・電離圏結合機構などを紹介し、最後に
今後の展望を述べる。