11:45 〜 12:00
[MIS27-11] ロケット誘雷事例における電磁界および雷撃電流観測データの解析
キーワード:ロケット誘雷、冬季雷、雷撃電流、電磁界観測
ロケット誘雷とは、雷雲下で小型ロケットにより導電性ワイヤを引き上げることで、ワイヤに沿って雷放電を誘発する技術である。筆者らのグループでは、石川県羽咋郡で冬季にロケット誘雷実験を行い、その周辺にVHFおよびLF帯の電磁界観測装置、雷撃電流測定用のロゴスキーコイル、高速ビデオカメラを設置して観測を行った。
本発表では、誘雷に成功した負極性落雷について、観測されたデータを総合的に解析し、放電過程を考察する。ロケットにより誘発された上向き正リーダ進展の後、雲から大地に向かう下向き負リーダが進展し、帰還雷撃が発生した。帰還雷撃後に200 ms程度継続する電流中に、電流の急峻な変化に伴う両極性のLF帯電磁パルスを確認した。
本発表では、誘雷に成功した負極性落雷について、観測されたデータを総合的に解析し、放電過程を考察する。ロケットにより誘発された上向き正リーダ進展の後、雲から大地に向かう下向き負リーダが進展し、帰還雷撃が発生した。帰還雷撃後に200 ms程度継続する電流中に、電流の急峻な変化に伴う両極性のLF帯電磁パルスを確認した。