日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ51] 地球惑星科学の科学史・科学哲学・科学技術社会論

2019年5月27日(月) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:矢島 道子(日本大学文理学部)、青木 滋之(中央大学文学部)、山田 俊弘(東京大学大学院教育学研究科研究員)、吉田 茂生(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)

[MZZ51-P01] 宇宙論がもたらす「人生の意味」への問い

*青木 滋之1 (1.会津大学コンピュータ理工学部)

キーワード:地球惑星科学、宇宙論、哲学

人生ないし生命の意味というものは、色んな次元において語られうる。近年の議論で大多数を占めているのは、個人の人生において、どのような人生の意味を見出しうるか、という議論であり、これは「人生の意味」というよりもむしろ、「人生の中での意味」に相当する。他方、宇宙論や生命科学といったグローバルな次元からすると、一瞬とも言える個体の人生/生命そのものに一体何の意味があるのか、という問い(懐疑論)も成り立つ。この発表では、グローバルな立場からの、個人主義的な「人生の意味」に対する様々なタイプの懐疑論を類型化し、果たして人生の意味という問いはそれぞれの次元で閉じた性質を持つのかどうかを検討したい。