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[O03-P36] どろだんごと苔玉の作成による森林教育
キーワード:コケ、森林、粘土
近年,森林での直接的な体験を通じて,循環型資源を育む地域の自然環境である森林について知り,森林と関わる技能や態度,感性,社会性,問題解決力などを養い,これからの社会の形成者として,持続的な社会の文化を担う人材教育を目指した森林教育(井上,2014)が行われてきた。本研究では、森林教育を行うにあたり、どろだんご作りと苔玉作りについて検討した。どろだんごについては、より簡単に光らせる方法の検討、苔玉については長期生育が可能な条件について明らかにすることを目的とした。どろだんごが光る理由の一つは粒子の配向性で説明され、磨くことによりその傾向が強まる。本研究において様々な材料を用いて検討したが、粒子の形状や粒子のサイズが小さい時には光らせることができなかった。今後、さらなる検討が必要であろう。苔玉に関しては、一般的に室内において苔を育てることは難しいといわれる。そこで、本研究では苔を長期間楽しむために苔の栄養源の検討が必要だと考えた。苔の健康度については、RGB値を用いて純水と雨水を与えたときの色の変化を比較した。様々な大きさ群落の3種類の苔を用いた結果、純水を与えた苔のほうが短期間で色が変化するということがわかった。このことから、雨水に含まれている成分が苔を長持ちさせていると推測でき、一定量の栄養源の供給が必要であることがわかった。