日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-03] 高校生によるポスター発表

2019年5月26日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻地質・地球生物学講座岩石鉱物学研究室)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)、山田 耕(早稲田大学政治経済学術院)

13:45 〜 15:15

[O03-P37] 校有林の土壌圏における粘土鉱物の役割

*久保 菜帆子1、佐山 葉1、宮地 佑奈1、辻 有夏1、高見 紗英1、小林 柚稀1、楳田 優人1、森川 達貴1、山﨑 稜太1松木 梨南1 (1.京都府立嵯峨野高等学校)

キーワード:粘土鉱物、土壌、森林

森林生態系の中心に土壌があり、土壌の構成物のひとつである粘土鉱物の特徴として、非常に大きな比表面積や荷電をもつこと、植物のための栄養の供給源であること、構造水や間隙水などの保水能が高いことがあげられる。また、粘土鉱物には多くの種類があり、それぞれの特性は大きく異なる。大久保(2015)は、校有林内の土壌断面にみられた赤色の特徴層位について、lepidocrociteが含まれることを報告している。そこで本研究では、先行研究と異なる地点において土壌断面中の粘土鉱物について、XRD法により明らかにし、土壌生成の観点およびその役割について明らかにすることを目的とした。XRD分析の結果、Vermiculite (Vt), Mica、Kaolinite, Gibbsite, Quartz , Hydroxyl interlayered vermiculite (HIV)が確認された。断面調査の結果、赤色土層は確認されたが、樹種、地形等の違いからlepidocrociteはみられなかった。現在、Okubo(2015)と松木(2019)の断面記載のデータ等との比較検討を行っている。