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[O03-P37] 校有林の土壌圏における粘土鉱物の役割
キーワード:粘土鉱物、土壌、森林
森林生態系の中心に土壌があり、土壌の構成物のひとつである粘土鉱物の特徴として、非常に大きな比表面積や荷電をもつこと、植物のための栄養の供給源であること、構造水や間隙水などの保水能が高いことがあげられる。また、粘土鉱物には多くの種類があり、それぞれの特性は大きく異なる。大久保(2015)は、校有林内の土壌断面にみられた赤色の特徴層位について、lepidocrociteが含まれることを報告している。そこで本研究では、先行研究と異なる地点において土壌断面中の粘土鉱物について、XRD法により明らかにし、土壌生成の観点およびその役割について明らかにすることを目的とした。XRD分析の結果、Vermiculite (Vt), Mica、Kaolinite, Gibbsite, Quartz , Hydroxyl interlayered vermiculite (HIV)が確認された。断面調査の結果、赤色土層は確認されたが、樹種、地形等の違いからlepidocrociteはみられなかった。現在、Okubo(2015)と松木(2019)の断面記載のデータ等との比較検討を行っている。