日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

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[O-03] 高校生によるポスター発表

2019年5月26日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻地質・地球生物学講座岩石鉱物学研究室)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)、山田 耕(早稲田大学政治経済学術院)

13:45 〜 15:15

[O03-P38] 校有林におけるブランド商品の開発に向けて ~高品質なヒノキの選定と適切な乾燥方法の検討~

*小林 柚稀1、高見 紗英1松木 梨南1、山﨑 稜太1、楳田 優人1、森川 達貴1、久保 菜帆子1、佐山 葉1、辻 有夏1、宮地 佑奈1 (1.京都府立嵯峨野高等学校)

キーワード:森林、ヒノキ

京都府立嵯峨野高等学校の所有する校有林の樹木は、約65年前に植林されてから、長年放置されてきた。そこで、間伐材を用いて商品開発をすることを考えた。木材を利用するとき樹心が中心にあるほうが、乾燥過程ではゆがみや割れが少なくなり、きれいな柾目が取れる。本研究では、樹心の推定と乾燥方法について研究した。樹木を伐らずに樹心をの推定するために、成長錘(インクリメントボア)を用いて様々な胸高直径の樹木のコアサンプルを得たが、樹心を正確に貫通させることは難しかった。樹心と断面の中心を考えると、樹木の断面の外形は自然作用や人的作用を受けて、樹心の位置と断面の中心の不一致が生じる。そのため、樹心を貫通させることは極めて困難である。現在は年輪の概形を簡略化し、樹心の位置を数学的に算出する方法を検討している。一方、良い乾燥とは、長持ちし割れないことである。本研究では、自然乾燥と樹液の浸出後に自然乾燥させる乾燥方法の有効性について評価した。検討項目は、乾燥にかかる時間、乾燥後のひび割れやゆがみの様子である。校有林から持ち帰ってきたヒノキ(Chamaecyparis obtuse)を、重量・体積を測定し、4つの方法で乾燥を行った。現在、比較検討を行っている。