日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

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[O-03] 高校生によるポスター発表

2019年5月26日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻地質・地球生物学講座岩石鉱物学研究室)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)、山田 耕(早稲田大学政治経済学術院)

13:45 〜 15:15

[O03-P55] 月光発電量の予測と実測 ー「日進月歩くん」の開発ー

*石本 貴昭1、*鈴木 涼太1、*佐藤 弘一1、*米村 優輝1、*山元 源1、*雨宮 達也1、*雨宮 進也1 (1.中央大学附属中学校・高等学校)

キーワード:月、発電、追尾

私たちは、天体望遠鏡用赤道儀に太陽光パネルを搭載した装置「日進月歩くん」を開発した。「日進月歩くん」は太陽と月を自動追尾しながら発電することができる。これまでの研究では、LED電球を用いて模擬月光発電を行うことで月光による発電量の予測式を作成した。しかし、この予測式を用いて算出した予測発電量と実測発電量の誤差が64.5%であったため、予測式の精度に問題があったのではないかと考えた。そこで本研究では、月光による発電量の予測式を改良し、新たな予測式を作成した。

本研究では、2つの実験を行った:

実験1)模擬発電実験:実験1では、セロファンを用いてLED電球の光の色を変え、セロファンの色ごとに発電量を測定した。この実験結果から、光の波長による太陽光パネルへの影響を考察した。月光の波長と光のエネルギーの関係(「月光のスペクトル」とする)をもとに、得られた発電量を月光による発電量に補正した。さらに、室内における明るさ(等級)をSky Quality Meter(SQM)を用いて測定し、前述の発電量と組み合わせることで、従来の予測式を改良した。

実験2)実測実験:「日進月歩くん」を用いて実際に月光発電を行い、月光による発電量を実測した。同時に、SQMを用いて夜空の等級を測定し、得た等級と作成した予測式から予測発電量を算出した。
以上の実験結果から、予測発電量と実測発電量の誤差を算出し、新たな予測式の精度について更なる改善点や改善方法を考察した。本研究結果の詳細はポスターセッションにて発表する。