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[O03-P56] ハマサンゴ骨格とキクメイシ骨格のろ過能力の検証 〜化石サンゴ骨格のろ過材としての資源利用を目指して〜
キーワード:化石サンゴ骨格、ろ過能力、喜界島、資源活用
本研究は、化石サンゴの資源活用としてサンゴ骨格のろ過能力に着目したものである。鹿児島県喜界島で採取した化石ハマサンゴと化石キクメイシを試料として3つの実験(通水実験・赤チョークを用いたろ過実験・墨汁を用いたろ過実験)を行なった。通水実験では、ハマサンゴ骨格のみ水を通すことが明らかとなった。ろ過実験では、ハマサンゴ骨格はろ過能力を持ち、キクメイシ骨格はろ過能力を持っていないことがわかった。ハマサンゴ骨格のろ過材としての能力は、チョーク粉末はろ過することができたが、墨汁(細かい粒子)はろ過できなかった。本研究によって、化石サンゴ骨格の一部はろ過材として資源利用できる可能性が示された。