日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-08] ジオパークで地球活動をイメージする -ジオ多様性の大切さを知ろう-

2019年5月26日(日) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡ジオパーク推進協議会)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)

[O08-P11] 佐渡ジオパークにおけるジオサイトの設定手法と活用について

*貞包 健良1市橋 弥生1相田 満久1 (1.佐渡ジオパーク推進協議会)

キーワード:佐渡島、ジオパーク、ジオツーリズム、ジオサイト、地質遺産

近年,日本のジオパークにおいては「サイト」の分類や意味について整理が行われており,JGC(日本ジオパーク委員会)からも一定の方針が出された.佐渡ジオパークではこれまで「ジオポイント」という用語で見どころの管理をしていた.この点は2017年の再認定審査結果報告においても「237のジオポイントをユネスコ世界ジオパークが提唱する地質,自然(もしくは生態),文化サイトを再設定すること」と指摘を受けた.
このため佐渡ジオパークにおいては旧来のジオポイントをどのようにジオサイトに再設定するか,基準や手順をまとめた「ジオサイト設定総合計画」を作成した.これに基づき237の旧ジオポイントからジオサイトの再設定に取り組んでいる.

「ジオサイト設定総合計画」では旧ジオポイントからジオサイトを再設定するために大きく分けて2つの基準を設けた.
1つ目は地質以外にも,自然(生態),文化の価値も持つ場所を含んでいた「ジオポイント」から地球科学的価値を持つ「ジオサイト」を選抜するための基準である.
2つ目は選抜したジオサイトを実際に活用するのに適しているかという基準である.活用については「研究者向け」「学習向け」「一般(ツーリズム)向け」という目的別で評価した.
選抜したジオサイトの中で,3つの目的基準全てを満たしたものを優先的にホームページやパンフレットでの紹介,観光での利用などを行っていく計画となっている.

本発表においては佐渡ジオパークにおけるジオサイトを中心としたサイト設定の手法,これまでに決定したジオサイトと設定後の活用や課題について述べる.