日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-08] ジオパークで地球活動をイメージする -ジオ多様性の大切さを知ろう-

2019年5月26日(日) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡ジオパーク推進協議会)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)

[O08-P17] 住民科学による離島航路就航予報とその評価:伊豆大島を例に

中村 一弘2橋本 樹里1、*臼井 里佳1寺本 雄一郎1西谷 香奈3 (1.伊豆大島ジオパーク推進委員会、2.元東京都立大島高等学校教諭、3.グローバルネイチャークラブ)

離島に住む人々にとって、毎日の天気の変化は生活に大きく関わる。荒天時には島外との交通機関である船や飛行機が欠航することもあり、外出予定もままならない。貨物船の欠航が続けば店先から生鮮食品が消え、新聞も配達されない。また、伊豆大島には旅客船の出帆港が二つあり、その日どちらの港を利用するかは天候・海況等によって当日の朝に決まる。当日の出帆港によって、港への送迎、路線バスの時刻表、港周辺店舗の営業/休業などに影響が現れる。
したがって、天気予報とそれに基づく航路就航予想は、離島に暮らす人々にとって極めて身近で重要な情報である。加えて、観光やビジネス目的で島を訪れる人々にとっても、旅行計画を立てる際に重要な情報源となるであろう。しかしながら、船舶や飛行機を運行する会社は、所々の理由から長期的な就航予報を公にしてはいない。
このような背景から、在島の気象予報士が、資格取得を契機に地域に役立つ気象情報の活用と自然を観察し情報提供することを目標に、伊豆大島と東京を結ぶ船と飛行機の航路就航予想を提供するサイト「伊豆大島 気象と交通」を2004年に開設した。さらに、就航状況を記録し、就航予想の成績を評価し、その結果を併せて公開している。本発表では、伊豆大島ジオパークの活動と連携し、2004年から2018年までの就航予想とその的中率の評価を整理しながら、気象等条件と島および港の地理的条件による就航予想と出帆港予想について考察する。さらに、ジオツアーの推進と実施に適した季節について考察した結果を報告する。
サイトアドレス:http://www13.plala.or.jp/oosimakisyou/index.html