日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-08] ジオパークで地球活動をイメージする -ジオ多様性の大切さを知ろう-

2019年5月26日(日) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡ジオパーク推進協議会)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)

[O08-P20] 白山手取川ジオパークにおける道の駅設置ジオパークパンフレット持ち出し数の増減調査

*中野 加織里1日比野 剛1大西 龍一1 (1.白山手取川ジオパーク推進協議会)

キーワード:パンフレット、ツーリズム、白山手取川ジオパーク、道の駅、普及・啓発

ジオパークの取り組みにおいてツーリズムは重要な活動の一つである。ツーリズムの基本は、まずその場所に多くの人が訪れることだと考えられる。また、人を呼び込むことのできるツールの一つとして、パンフレットが存在する。近年は電子端末による情報収集が主だっているが、紙媒体による周知の効果も未だに大きいと考えられる。
白山手取川ジオパーク推進協議会では、どのような大きさやデザインのものが最も持って行ってもらえるかを把握するため、2018年1月から、道の駅しらやまさんで設置している日本国内のジオパーク認定地域パンフレットの減少数を集計し始めた。今後新規のパンフレットを作成するにあたり、これらの情報が整理できれば、より多くの人が手に取りたくなるパンフレットを作成し、魅力発信を有効にすることができるはずである。
道の駅しらやまさんは国道157号線沿いの、平野部と白山麓地域をつなぐ地点に位置する。道の駅は石川県から白山麓を通過し、福井県や岐阜県へ抜けるルートの玄関口であり、電車やバスといった公共交通機関が接続されていない。また、近年の道の駅によくあるような飲食店やお土産販売なども行われていない。そのため利用者の大多数が、車や自転車といった車両移動の後、小休憩目的で立ち寄っていると考えられる。しかし、パンフレットを手にする人の年齢、性別、職業および社会的身分などの属性や、持ち帰る動機などの情報は得られていない。
集計の結果、毎月の減少数とデザインやラックの配置場所との関連性をはっきりとは認められなかったが、道の駅しらやまさんにおけるパンフレットの持ち帰りに影響が強いのは季節であるという傾向がみえた。一般的に仕事が休みとなりやすいGWや夏季休暇、比較的多くの人が出かけると考えられる紅葉シーズンの減少数が多くなっている。本発表では、開始から1年以上経過した現時点の集計で見えてきたことを報告する。