日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-CG 宇宙惑星科学複合領域・一般

[P-CG23] 宇宙における物質の形成と進化

2019年5月26日(日) 09:00 〜 10:30 201B (2F)

コンビーナ:三浦 均(名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科)、野村 英子(東京工業大学理学院地球惑星科学系)、大坪 貴文(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)、瀧川 晶(京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻)、座長:田崎 亮高橋 葵

09:00 〜 09:15

[PCG23-01] 宇宙塵の起源:銀河スケールからの考察

★招待講演

*井上 昭雄1,2 (1.大阪産業大学、2.早稲田大学)

銀河は、宇宙の構成要素とも言える天体である。銀河系をはじめとする現在(すなわち近傍宇宙)の銀河では、銀河スケールで積分した宇宙塵と恒星の質量比はおよそ0.1%である。一方、ビッグバンから数億年の時代では、アルマ望遠鏡による観測で宇宙塵が検出されている銀河もあれば、宇宙塵が検出されない銀河もある。銀河スケールで積分した宇宙塵と恒星の質量比には、桁違いの多様性が見られる。このような初期宇宙での宇宙塵量の多様性の原因について考察し、銀河スケールで見たときの宇宙塵の起源について議論する。