15:30 〜 15:45
[PPS03-13] 162173 リュウグウ表面の岩石の明るさと形状の変化
キーワード:地球近傍小惑星、はやぶさ2、宇宙風化作用、熱疲労、炭素質隕石
2014年12月に打ち上げられた「はやぶさ2」は、予定通り2018年6月にターゲット天体リュウグウに到着した。離れた距離からの全球マッピングのほか、何回かの近接オペレーションを行い、着地探査機MINERVA-IIA,BおよびMASCOTを成功させている。
リュウグウは二方向反射率が2%以下の、太陽系でも最も暗い天体である。表面はさまざまなサイズの岩石で覆われていて(存在度はイトカワの約2倍)ラブルパイル天体である。密度から求められる空隙率は50%を越える。表面の岩石には数十%の明るさの違いがある。一般的には、明るい岩石は表面が滑らかで層構造を有する。暗い岩石の表面は凹凸が多い。これは、数10メートルスケールの大きなボルダーから数10cmの岩石まで共通するスケールによらない特徴である。岩石の中で、割れている断面が3-4倍明るいものがある。これは、表面の暗さが宇宙風化によることを強く示唆している。岩石の中には、南北方向に割れているものがあり、熱ストレスによるものかもしれない。
「はやぶさ2」は、2019年2月末にリュウグウに着陸して表面のサンプルを採取する。また、衝突体を高速で方面に衝突させ、人工的なクレーターを形成させる予定である。明るい物質が現れることが期待される。
リュウグウは二方向反射率が2%以下の、太陽系でも最も暗い天体である。表面はさまざまなサイズの岩石で覆われていて(存在度はイトカワの約2倍)ラブルパイル天体である。密度から求められる空隙率は50%を越える。表面の岩石には数十%の明るさの違いがある。一般的には、明るい岩石は表面が滑らかで層構造を有する。暗い岩石の表面は凹凸が多い。これは、数10メートルスケールの大きなボルダーから数10cmの岩石まで共通するスケールによらない特徴である。岩石の中で、割れている断面が3-4倍明るいものがある。これは、表面の暗さが宇宙風化によることを強く示唆している。岩石の中には、南北方向に割れているものがあり、熱ストレスによるものかもしれない。
「はやぶさ2」は、2019年2月末にリュウグウに着陸して表面のサンプルを採取する。また、衝突体を高速で方面に衝突させ、人工的なクレーターを形成させる予定である。明るい物質が現れることが期待される。