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[SGD01-11] 航空重力データを用いた重力ジオイド・モデリング:米国コロラド州を例に
キーワード:測地学、重力・ジオイド、航空重力測量
日本の標高は、水準測量により維持管理されているが、全国規模の水準測量には膨大な時間と費用を要する。そこで、国土地理院では衛星測位と精密重力ジオイド・モデルを用いた効率的な標高の維持管理への移行に向けて、2019~2022年にかけて全国を対象に航空重力測量を実施し、日本列島の重力ジオイド・モデルの精密化を計画している。本研究では、航空重力データを用いて精密重力ジオイド・モデルを構築するための最適な計算手法について海外の既存のデータを用いた検証を行った。検証に用いたデータは、NGS(米国測地測量局)とデンマーク工科大学より提供を受けた米国コロラド州のデータである。本発表では、2つの異なる計算手法(ストークス・ヘルマート法とUNB法)で構築したジオイド・モデルについて検証結果を報告する。