日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD01] 重力・ジオイド

2019年5月28日(火) 15:30 〜 17:00 303 (3F)

コンビーナ:兒玉 篤郎(国土交通省国土地理院)、岡 大輔(地方独立行政法人北海道立総合研究機構環境・地質研究本部地質研究所)、座長:名和 一成本多 亮(山梨県富士山科学研究所)

16:30 〜 16:45

[SGD01-11] 航空重力データを用いた重力ジオイド・モデリング:米国コロラド州を例に

*松尾 功二1Rene Forsberg2 (1.国土地理院、2.デンマーク工科大学)

キーワード:測地学、重力・ジオイド、航空重力測量

日本の標高は、水準測量により維持管理されているが、全国規模の水準測量には膨大な時間と費用を要する。そこで、国土地理院では衛星測位と精密重力ジオイド・モデルを用いた効率的な標高の維持管理への移行に向けて、2019~2022年にかけて全国を対象に航空重力測量を実施し、日本列島の重力ジオイド・モデルの精密化を計画している。本研究では、航空重力データを用いて精密重力ジオイド・モデルを構築するための最適な計算手法について海外の既存のデータを用いた検証を行った。検証に用いたデータは、NGS(米国測地測量局)とデンマーク工科大学より提供を受けた米国コロラド州のデータである。本発表では、2つの異なる計算手法(ストークス・ヘルマート法とUNB法)で構築したジオイド・モデルについて検証結果を報告する。