日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[U-03] 地球惑星科学における学術出版の将来

2019年5月28日(火) 10:45 〜 12:15 101 (1F)

コンビーナ:川幡 穂高(東京大学 大気海洋研究所)、小田 啓邦(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、座長:小田 啓邦川幡 穂高

11:55 〜 12:15

[U03-07] 日本の地球惑星科学共同体による国際情報発信強化

★招待講演

*川幡 穂高1 (1.東京大学 大気海洋研究所)

キーワード:オープンアクセス、電子ジャーナル、PEPS

日本の地球惑星科学コミュニティの総力を挙げて,日本発の英文学術雑誌Progress in Earth and Planetary Science (PEPS)誌を創刊して5年間が経過した.ジャーナルの影響度を測る代表的な評価指標であるClarivate Analytics(旧Thomson Reuter)のインパクトファクター(IF),及びElsevier/SCOPUSのCiteScoreを2018年に初めて取得した.初回数値として,それぞれ2.481と2.52を得て,地球惑星科学分野の一流ジャーナル誌に近い値となった.2019年はこれらの値は,さらに上昇しそうである.



PEPS誌とEPS誌は,過去5年間のうちに出版プラットフォームをSpringerOpenで統一してOA電子ジャーナルとしての基盤を整えた.今後は,2誌の取組を,統一的に国際情報発信強化することで相乗効果を上げていくことを指向する.第2回JpGU-AGU共同大会(2020年)には1,000人以上の海外からの研究者の参加と発表が見込まれ,PEPS誌とEPS誌の協力特集号を組み海外情報発信を強化する予定である.



本取り組みは,JpGU参加学協会が出版する雑誌についても,コミュニティとしてサポートする際の第一ステップと位置づけて取り組む予定である.