日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-04] 地球惑星科学における高速過程を捉える

2019年5月29日(水) 15:30 〜 17:00 103 (1F)

コンビーナ:芳野 極(岡山大学惑星物質研究所)、丹下 慶範(高輝度光科学研究センター)、座長:芳野 極(岡山大学)、河野 義生(愛媛大学地球深部ダイナミクスセンター)、丹下 慶範

15:30 〜 15:45

[U04-07] 衝突蒸気雲内化学反応が結びつける小惑星リュウグウと地球初期進化

★招待講演

*杉田 精司1,3桑原 秀治2黒澤 耕介3 (1.東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻、2.愛媛大学、3.千葉工業大学)

キーワード:小惑星探査、超高速衝突、衝突蒸気雲、大気突入物理過程

はやぶさ2は始源的小惑星リュウグウの素性が明らかにしつつある。だが、リュウグウのような炭素に富む小惑星が地球に衝突したときに、地球表層環境の進化にどんな影響を及ぼすかを理解することは容易ではない。この理解には、衝突時に起きる高速現象の理解が本質に重要である。本発表では、大気突入の力学過程と地表に衝突した際に発生する衝突蒸気雲内の高温化学反応過程についてレビューし、小惑星探査の結果が地球などの進化に与える影響を推察する。