16:15 〜 16:30
[U04-10] X線自由電子レーザーで捉える動的過程
★招待講演
キーワード:X線自由電子レーザー、動的過程
X線自由電子レーザー(XFEL)は、フェムト秒の高強度X線パルスを発生する光源として、従来の放射光では観測することが困難だった高速過程(ダイナミクス)を捉える研究に利用されている。フェムト秒の時間領域では、XFELと同期レーザーと組み合わせた時間分解X線計測によって、原子レベルの時間・空間分解能を併せ持つ「分子動画」1-3が可能となった。一方、ナノ秒以上の時間領域であっても、放射光では捉えられなかった不可逆な現象を、XFELの高輝度性を生かしてシングルショットで観測しようという研究4,5も展開されている。
本講演では、XFELの光源特性やSACLAにおけるこれらの研究例を紹介し、地球惑星科学におけるXFELの可能性について議論する。
1. T. Katayama et al., submitted.
2. K. H. Kim et al., Nature 518, 385-389 (2015).
3. T. Katayama et al., Struct. Dyn. 3, 034301 (2016).
4. K. H. Kim et al., Science 358, 1589-1593 (2017).
5. E. Nango et al., Science 354, 1552-1557 (2016).
本講演では、XFELの光源特性やSACLAにおけるこれらの研究例を紹介し、地球惑星科学におけるXFELの可能性について議論する。
1. T. Katayama et al., submitted.
2. K. H. Kim et al., Nature 518, 385-389 (2015).
3. T. Katayama et al., Struct. Dyn. 3, 034301 (2016).
4. K. H. Kim et al., Science 358, 1589-1593 (2017).
5. E. Nango et al., Science 354, 1552-1557 (2016).