JpGU-AGU Joint Meeting 2020

セッション情報

[E] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS08] 成層圏―対流圏相互作用

コンビーナ:坂崎 貴俊(京都大学 大学院理学研究科)、木下 武也(海洋研究開発機構)、Pu Lin(Princeton University/NOAA Geophysical Fluid Dynamics Laboratory)、Peter Hitchcock(Cornell University)

力学―放射―光化学過程が絡む成層圏-対流圏の結合過程の解明は、気候形成およびその変動を理解する上で非常に重要である。近年、観測データの蓄積や高分解能化、気象・気候モデルの高精度化が進み、成層圏過程が対流圏の様々な現象に影響を与えていることが分かってきた。最近では熱帯における両者の結合過程が新たに注目されている。また、成層圏をより正確に表現することで対流圏の中・長期予報精度が向上することも明らかになってきた。したがって近年では、準二年周期変動(QBO)(最近の崩壊現象を含む)や成層圏突然昇温(SSW)といった、成層圏特有の現象の再現性や予測可能性にも関心が集まっている。以上を踏まえ、本セッションでは成層圏-対流圏相互作用の最新知見やそれらの予測可能性に関する話題を中心に、観測・モデル・理論を用いた対流圏、成層圏 (中間圏含む) の諸現象に関する研究発表を広く募集する。またこれまでJpGUで開催されてきた中層大気セッションの意義を継承しつつ、AGUとの共催によって、日米をはじめ各国で取り組まれている本分野の研究動向を共有し、互いの研究および本分野の知見を補い発展に質することを目指す。

*Peter Hitchcock1Daniela Domeisen2Mikhail Dobrynin3Johanna Baehr4 (1.Department of Earth and Atmospheric Sciences, Cornell University, Ithaca, NY, USA、2.Institute for Atmospheric and Climate Science, ETH Zürich, Switzerland、3.Deutscher Wetterdienst (DWD), Hamburg, Germany、4.Institute of Oceanography, Center for Earth System Research and Sustainability (CEN), University of Hamburg, Germany)

Discussion (10:29 〜 10:30)