JpGU-AGU Joint Meeting 2020

セッション情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS17] 季節内から十年規模の気候変動と予測可能性

コンビーナ:望月 崇(九州大学 大学院理学研究院)、V Ramaswamy(NOAA GFDL)、森岡 優志(海洋研究開発機構)

これまで、MJOやIOD、ENSO、PDV、AMVなど、季節内から季節、経年、十年といった幅広い時間スケールの気候現象について、メカニズム理解とその予測に対する努力が重ねられてきた。それでもなお、個別の気候現象はもとより、異なる時空間スケールで卓越する諸現象の相互作用(例えば、熱帯低気圧とENSO現象の相互作用)や、複数の場をまたぐ物理プロセス(例えば、成層圏-対流圏結合や大気海洋海氷相互作用)の理解は未だ不十分であり、予測には大きな不確実性がある。第6期結合モデル相互比較プロジェクト(CMIP6)に関するデータが公開され、さまざまな角度から解析がおこなわれ始めた現在、変わりゆく気候とそれに伴う異常気象の頻度や強度といった特性変化の理解やその予測もまた、地球科学はもちろん社会経済学的に特にタイムリーな話題である。本セッションでは、季節内から十年規模の気候変動と予測可能性をターゲットにして、観測、理論、数値シミュレーションなど様々なアプローチによって得られている現在の知見を共有することにより、より良い理解と予測のために解決すべき問題点と進むべき方向性を明らかにする。

*今田 由紀子1建部 洋晶2石井 正好1近本 喜光6森 正人4荒井 美紀2鼎 信次郎5渡部 雅浩3木本 昌秀3 (1.気象庁気象研究所、2.海洋研究開発機構、3.東京大学大気海洋研究所、4.東京大学先端研究所、5.東京工業大学、6.ユタ大学)

*LILI ZENG1Raymond W. Schmitt2Laifang Li3Qiang Wang1 (1.State Key Laboratory of Tropical Oceanography (LTO), South China Sea Institute of Oceanology, Chinese Academy of Sciences、2.Physical Oceanography Department, Woods Hole Oceanographic Instituti、3.Earth and Ocean Sciences, Nicholas School of the Environment, Duke University)

*Jing Duan1,2,3Yuanlong Li1,2,3Lei Zhang4Fan Wang1,2,3 (1.Institute of Oceanology, Chinese Academy of Sciences、2.Function Laboratory for Ocean Dynamics and Climate, Qingdao National Laboratory for Marine Science and Technology、3.Center for Ocean Mega-Science, Chinese Academy of Sciences、4.Department of Atmospheric and Oceanic Sciences, University of Colorado)