瀬戸口 亮眞1、*村山 雅史1、井尻 暁2、芦 寿一郎3、山形 武靖4、松崎 浩之4 (1.高知大学農林海洋科学部海洋資源科学科、2.国立開発法人海洋研究開発機構 高知コア研究所、3.東京大学大気海洋研究所、4.東京大学総合研究博物館)
セッション情報
[J] ポスター発表
セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント
[M-IS29] 泥火山×化学合成生態系
コンビーナ:宮嶋 佑典(産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門 地圏微生物研究グループ)、土岐 知弘(琉球大学理学部)、ジェンキンズ ロバート(金沢大学理工研究域地球社会基盤学系)、井尻 暁(国立研究開発法人海洋研究開発機構)
泥火山は、地下の流体と堆積物が地表に至り形成される地形的特徴である。泥火山は地下から地表への物質や生命の移動・拡散を担い、環境変動や自然災害にも影響を及ぼすが、その成因等の実態解明には至っていない。また、海底泥火山には流体に含まれるメタンや硫化水素を利用する化学合成生態系が成立する。化学合成生態系は、太陽光が届かない深海の熱水噴出孔や泥火山・冷湧水周辺など多様な極限環境に成立し、地球史を通じて分類構成や分布パターンを変化させてきたが、その原因や背景は必ずしも明らかにされていない。
本セッションは、「地下環境を知る窓としての泥火山」と「地下からの流体移動に依存する化学合成生態系」という関連し合う分野が空間、時間などの概念を共有し、それぞれの実態と進化要因の解明に迫ると同時に、過去から現在、未来の地圏と生命圏の相互作用を理解することを目的とする。投稿には、泥火山や冷湧水、熱水を含む地殻流体そのもの、およびそれら流体噴出域の生物群集についての個々の視点からの研究はもちろん、生物・化学・地質・物理など分野横断的な観点からこれら研究分野の発展に寄与する話題を歓迎する。
*Takami Nobuhara1 (1.Shizuoka Univ. (Fac. Educ.))
渡邊 壮2、*ジェンキンズ ロバート1 (1.金沢大学理工研究域地球社会基盤学系、2.金沢大学大学院自然科学研究科)