JpGU-AGU Joint Meeting 2020

セッション情報

[E] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG61] 日本海溝地震発生帯:東北地方太平洋沖地震から10年間の成果

コンビーナ:飯沼 卓史(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)、山口 飛鳥(東京大学大気海洋研究所)、加藤 愛太郎(東京大学地震研究所)、Tianhaozhe Sun(Pacific Geoscience Centre, Geological Survey of Canada)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とこれによって引き起こされた津波は、それまでに考えられていた日本海溝沈み込み帯における地震発生様式に対して、多くの新たな知見をもたらした。約9年が経過し、S-netの構築や海底地殻変動観測点の拡充、また、種々の海底観測・掘削の実施など、海域での調査が広範に行われて、質・量両面において、これまでにないデータが取得されてきた。それらを基にした、地震学また測地学的なデータの解析から、地質・鉱物学的な調査・実験やそれらを活かした数値計算に至るまで、M9の発生過程並びにこれに至る準備過程、さらには余効変動の実態解明を目指した研究が数多く行われてきた。地震発生から10年となる2021年を間近に控えた今、得られた成果を整理し、何が分かったのか、また、何が依然として分からないのか、さらに、それらを踏まえて、今後明らかにすべきことは何かについて考える場として、本セッションでは、観測・実験・理論・シミュレーションなど、様々な分野からの話題を募集する。それらの議論を通して、東北地方太平洋沖地震と日本海溝地震発生帯についての統合的な理解の深化を目指す。

*富士原 敏也1,9小平 秀一1藤江 剛1海宝 由佳1金松 敏也1笠谷 貴史2中村 恭之1野 徹雄1高橋 努1佐藤 壮3高橋 成実4,1金田 義行5,1Bachmann Katharina6dos Santos Ferreira Christian6Wefer Gerold6Strasser Michael7Sun Tianhaozhe8 (1.国立研究開発法人海洋研究開発機構海域地震火山部門、2.国立研究開発法人海洋研究開発機構海洋機能利用部門、3.気象庁札幌管区気象台、4.国立研究開発法人防災科学技術研究所、5.香川大学地域強靱化研究センター、6.MARUM, University of Bremen、7.Institute of Geology, University of Innsbruck、8.Pacific Geoscience Centre, Geological Survey of Canada、9.高知大学大学院総合人間自然科学研究科)

*Jih-Hsin Chang1Jin-Oh Park2Tzu-Ting Chen3Asuka Yamaguchi2Tetsuro Tsuru4Yuji Sano2Ho-Han Hsu3Kotaro Shirai2Takanori Kagoshima2Kentaro Tanaka2Chiori Tamura2 (1.Geological Survey of Japan, National Institute of Advanced Industrial and Science Technology.、2.Atmosphere and Ocean Research Institute, The University of Tokyo.、3.Institute of Oceanography, National Taiwan University.、4.Tokyo University of Marine Science and Technology.)