JpGU-AGU Joint Meeting 2020

セッション情報

[E] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG63] 変動帯ダイナミクス

コンビーナ:深畑 幸俊(京都大学防災研究所)、Ray Y Chuang(國立台灣大學地理環境資源學系)、竹下 徹(北海道大学大学院理学院自然史科学専攻)、岩森 光(東京大学・地震研究所)

変動帯のダイナミクスは、いわゆる造山運動や大規模断層帯の形成など数百―数千万年かけて起きる変動から、人間・社会活動の時間スケールで生じる地震・火山活動まで、極めて広いレンジにわたる変動を対象としており、その解明には地球物理学・地質学・地形学の総合的知見が必要である。変動帯ダイナミクスの解明のためには、プレート運動等に起因する応力と変動帯を構成する媒質の応答特性を時間的・空間的に把握する必要があるが、地殻応力の特定は今なお未解明の難問であり、粘弾塑性で特徴付けられる媒質特性は時間スケールや応力・温度等に複雑に依存するという困難がある。さらに、流体および流体を介した反応も媒質特性に大きな影響を与えるため、岩石学・地球化学的アプローチも必要となる。東北沖地震後は日本列島全体で応力・歪場の大規模な改変が生じ、地震活動の変化や活発な地殻変動が観測されており、変動帯ダイナミクスの研究を進める格好の機会である。本セッションでは、地震学、測地学、変動地形学、構造地質学、岩石学、水文学など、変動帯ダイナミクスの解明を目指す様々な分野にわたる観測、実験およびモデリング研究からの意欲的な講演を歓迎する。

*臼井 嘉哉1,2上嶋 誠1小河 勉1吉村 令慧3大志万 直人3山口 覚4藤 浩明5村上 英記6相澤 広記7丹保 俊哉8小川 康雄9西谷 忠師10坂中 伸也10三品 正明11佐藤 秀幸12後藤 忠徳13笠谷 貴史14茂木 透15山谷 祐介16塩崎 一郎17本蔵 義守18 (1.東京大学地震研究所、2.伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、3.京都大学防災研究所、4.大阪市立大学大学院理学研究科、5.京都大学大学院理学研究科、6.高知大学教育研究部自然科学系、7.九州大学大学院理学研究院附属地震火山観測研究センター、8.立山カルデラ砂防博物館、9.東京工業大学理学院火山流体研究センター、10.秋田大学大学院国際資源学研究科、11.東北大学大学院理学研究科、12.原子力規制委員会原子力規制部、13.兵庫県立大学大学院生命理学研究科、14.海洋研究開発機構、15.北海道大学理学部、16.産業技術総合研究所、17.鳥取大学大学院工学研究科、18.東京工業大学大学院理工学研究科)

*大橋 聖和1大坪 誠2松本 聡3小林 健太4佐藤 活志5西村 卓也6 (1.山口大学大学院創成科学研究科、2.産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門、3.九州大学大学院理学研究院、4.新潟大学理学部地質科学教室、5.京都大学大学院理学研究科、6.京都大学防災研究所)

*Kwo-Hwa Chen1Kuo-En Ching2Ray Y Chuang3Shih-Han Hsiao2Ming Yang2He-Chin Chen4 (1.Department of Real Estate and Built Environment, National Taipei University, New Taipei City, Taiwan、2.Department of Geomatics, National Cheng Kung University, Tainan City, Taiwan、3.Department of Geography, National Taiwan University, Taipei City, Taiwan、4.Control Survey Section, National Land Surveying and Mapping Center, Taichung City, Taiwan)