JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS08] 成層圏―対流圏相互作用

コンビーナ:坂崎 貴俊(京都大学 大学院理学研究科)、木下 武也(海洋研究開発機構)、Pu Lin(Princeton University/NOAA Geophysical Fluid Dynamics Laboratory)、Peter Hitchcock(Cornell University)

[AAS08-P12] Years of the Maritime Continent-Boreal Summer Monsoon (YMC-BSM) 2018キャンペーン期間における海大陸域の波活動とオゾン変動に関する研究

*木下 武也1鈴木 順子1荻野 慎也1城岡 竜一1 (1.海洋研究開発機構)

キーワード:子午面循環、波活動

AndrewsとMcIntyreによって提唱された変形オイラー平均 (Transformed-Eulerian Mean: TEM)系は、波活動と大循環の関係を診断するツールの1つとして非常に有用である。TEM系の3次元化は1980年代から行われ、特に波活動度フラックスについては、成層圏突然昇温を引き起こすロスビー波活動の空間構造の解析に利用されるなどしている。一方、波活動に伴う物質輸送を調べるには、3次元残差流の水平成分に含まれる地衡流 (バランス流)や、停滞性波動の位相構造を考慮しなければならず、3次元残差流を用いた統一的な解析手法は、まだ確立されていない。
そこで本発表では、波活動に伴う物質輸送の3次元構造を診断する手法の確立を目指すべく、Years of the Maritime Continent-Boreal Summer Monsoon (YMC-BSM) 2018キャンペーン期間の海大陸域周辺の波活動とオゾン変動について調べた結果を報告する。