JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS15] ミクロスケール気象の稠密観測・数値モデリングの新展開

コンビーナ:伊藤 純至(東京大学大気海洋研究所)、荒木 健太郎(気象研究所)、常松 展充(東京都環境科学研究所)、松田 景吾(国立研究開発法人海洋研究開発機構)

[AAS15-P05] 2019年台風17号に伴う延岡付近に発生した竜巻のシミュレーション

*伊藤 純至1新野 宏1 (1.東京大学大気海洋研究所)

キーワード:竜巻、台風、突風、数値気象モデル

2019年台風17号に伴い、2019年9月22日の8時過ぎに宮崎県延岡付近にJEF2スケールの竜巻が発生した。領域数値モデルのひとつである気象庁非静力学モデルを利用し、竜巻が発生した事例の数値シミュレーションを行った。水平解像度を2 km、400 m、80 mもしくは50 mの3重ネストとした。水平解像度の2 kmの計算は気象庁メソ解析を初期値・境界値とした。水平解像度400 m以下の計算は2分毎の粗い解像度の計算にネストした。このシミュレーションの結果、最高解像度では、地表付近で風速が70 m/sを超す時計回りの回転性の強風が数100 mの範囲に生じており、竜巻が再現された。このような竜巻は、台風のレインバンドに生じたメソサイクロンに伴い生じており、20km沖合から延岡市に向かって接近していた。