JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG51] 衛星による地球環境観測

コンビーナ:沖 理子(宇宙航空研究開発機構)、本多 嘉明(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、高薮 縁(東京大学 大気海洋研究所)、松永 恒雄(国立環境研究所地球環境研究センター/衛星観測センター)

[ACG51-P11] 雲エアロゾル放射ミッション(Earth Clouds, Aerosols and Radiation Explorer:EarthCARE)プロジェクトの概要

*高橋 千賀子1沖 理子1久保田 拓志1菊池 麻紀1萩原 雄一朗1吉田 真由美1 (1.宇宙航空研究開発機構)

キーワード:EarthCARE、雲プロファイリングレーダ、雲、エアロゾル

日本と欧州が協力して開発を進めている、雲エアロゾル放射ミッション(Earth Clouds, Aerosols and Radiation Explorer:EarthCARE)には、雲プロファイリングレーダ(Cloud Profiling Radar :CPR)、大気ライダー(Atmospheric Lidar :ATLID)、多波長イメージャ(Multi-Spectral Imager :MSI)、及び広帯域放射収支計(Broad-Band Radiometer:BBR)の4つの観測センサが搭載される。EarthCAREでは、これら4つのセンサによる全地球的な観測により、雲やエアロゾルの分布および放射収支エネルギー等の数値気候モデルの改良に必要なデータを継続的に収集することで、気候変動予測の精度向上への貢献が期待されている。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では情報通信研究機構(NICT)と共同で、雲プロファイリングレーダ(CPR)の開発を行っている。CPRは、W-band(94GHz)における世界初の衛星搭載ドップラーレーダであり、雲の鉛直構造のみならず雲粒が上昇・下降速度を観測する。さらにCPRを含めたEarthCAREに搭載される各センサの観測データプロダクトの作成とユーザへの提供、および観測データの解析や観測データを用いた応用研究が計画されている。ここでは、EarthCAREミッションの現状について報告する。