[ACG55-01] 海底湧水調査におけるUAVを用いた海面温度測定法の最適化
キーワード:UAV、海底湧水、サーモグラフィー、海水面温度
近年、UAVに搭載できるセンサー類が大幅に増え、観測の幅が広がったことで、様々な分野でUAVを用いた観測が行われている。我々は、2015年にUAVにサーモグラフィーを搭載して、海水面温度の観測を行った。その結果、数m程度の範囲で湧出している海底湧水を捕らえることができた。現在は、サーモグラフィーを搭載したドローンが一般に販売されており、その当時に比べると、格段に機能面で充実したサーモグラフィー搭載のUAVが登場している。そこで本研究では、そのようなUAVが海底湧水研究にどの程度寄与できるのかを検証するため、サーモグラフィ(Zenmuse XT2)を搭載したUAV(DJI製Matrice 200 v2)を用いて、様々な条件での水面温度の測定と実際の海水面温度の測定をおこなった。本発表では、それらの結果から導いた、海底湧水観測におけるUAV海面温度測定法について紹介する。