[ACG60-P02] 地学教育の探求活動で探らせる海洋生物中のCO3変化と海洋・大気の環境変動の相互作用
キーワード:二酸化炭素固定、大気海洋相互作用、Caイオン
昨今,数10年単位での温暖化傾向の原因とみられる二酸化炭素濃度の上昇は過去30年間で60ppmほど上昇し現在420ppmほどを記録している(気象庁)。同時に海洋を通じたCO2の固定もこれまでの地球史を通じて行われており,海洋に入ったCO2が海水の中で炭酸塩を形成し,無機的には石灰岩を,有機的には生物中の殻に固着されていると見られる。
これまで著者の勤務する宮城県利府高等学校では、松島湾西部の海水塩分濃度をCaイオン量とともにモニタリングしてきた。その季節変動は夏・冬で有意の差を見せ、これはCO3と結合する量も影響していると推定されてきた。
2019年後半より、松島湾に面する宮城県利府町東部の陸前浜田漁港で入手する、牡蠣を中心とした貝類を使用し、授業や課外の活動の中で含有する炭酸量を見積もり、季節によってやはり変動する様子を確認した。
本内容ではその学校での活動及び気候変動への考察活動、また地元養殖業者との連携から垣間見えた大気-海洋の相互作用の性質について報告する。
これまで著者の勤務する宮城県利府高等学校では、松島湾西部の海水塩分濃度をCaイオン量とともにモニタリングしてきた。その季節変動は夏・冬で有意の差を見せ、これはCO3と結合する量も影響していると推定されてきた。
2019年後半より、松島湾に面する宮城県利府町東部の陸前浜田漁港で入手する、牡蠣を中心とした貝類を使用し、授業や課外の活動の中で含有する炭酸量を見積もり、季節によってやはり変動する様子を確認した。
本内容ではその学校での活動及び気候変動への考察活動、また地元養殖業者との連携から垣間見えた大気-海洋の相互作用の性質について報告する。