[AOS18-07] ドローン空撮による河川水の流出速度の推定
ドローンを使って沿岸域の観測を行い、画像相関法を用いて河川フロントの移動速度を推定する。河口域には空間スケールが数キロほどの河川フロントがあり、数mスケールの擾乱が存在することが知られている。沿岸域の観測ツールの一つとして機動性に優れるドローンは、少ない人員でも実施が可能だが、これまでドローン空撮から得られた画像を用いてフロントの移動速度を求められたことはない。そこで2020年10月に厚岸で観測を行ったところドローン空撮によって河川フロントに沿った泡の列が確認でき、その時間変化を捉えることができたのでその結果について報告する。連続して同じ位置で空撮した画像から明度を抽出し、平滑化などの画像処理したのち画像相関法を用いて河川フロントの移動速度を求めることが可能になる。発表では、河川フロントの移動速度に加えてフロント上の擾乱が変化する様子などを示す計画である。