[AOS18-09] 富山湾下新川地区の沿岸域における寄り回り波の砕波による流れの形成と評価
キーワード:寄り回り波、砕波、ラディエーション応力、Wave-Induced Radiation Force、SWAN
2008年2月に富山県沿岸域に多大な被害をもたらした寄り回り波について、複雑な海底地形を考慮できる高解像度SWANを用いて、数値実験を行った。その結果の解析を、特に被害の大きかった入善町を対象に行った。有義波高は、屈折により海底地形の尾根のところで増加し、10m以浅の砕波帯で急激に減少する。その特徴は、Wave-Induced Radiation Force (WIRF)によって説明でき、WIRFと底面摩擦のつり合いから推算された流速は、観測値とよい一致を示す。