JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS18] 陸域と海域をつなぐ水循環と、沿岸域の海洋循環・物質循環

コンビーナ:木田 新一郎(九州大学・応用力学研究所)、田中 潔(東京大学)、山崎 大(東京大学生産技術研究所)、速水 祐一(佐賀大学)

[AOS18-09] 富山湾下新川地区の沿岸域における寄り回り波の砕波による流れの形成と評価

*下川 信也1井上 修希2松浦 知徳3村上 智一1川崎 浩司4 (1.防災科学技術研究所、2.富山大学、3.東京大学大気海洋研究所、4.株)ハイドロ総合技術研究所)

キーワード:寄り回り波、砕波、ラディエーション応力、Wave-Induced Radiation Force、SWAN

2008年2月に富山県沿岸域に多大な被害をもたらした寄り回り波について、複雑な海底地形を考慮できる高解像度SWANを用いて、数値実験を行った。その結果の解析を、特に被害の大きかった入善町を対象に行った。有義波高は、屈折により海底地形の尾根のところで増加し、10m以浅の砕波帯で急激に減少する。その特徴は、Wave-Induced Radiation Force (WIRF)によって説明でき、WIRFと底面摩擦のつり合いから推算された流速は、観測値とよい一致を示す。