JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS20] 沿岸域における混合,渦,内部波に関わる諸物理現象

コンビーナ:永井 平(東京大学理学系研究科)、堤 英輔(東京大学大気海洋研究所)、増永 英治(Ibaraki University)

[AOS20-09] 九州北西岸におけるM2潮振幅の減少トレンドについて

*松浦 浩巳1上原 克人2木田 新一郎2日比谷 紀之3 (1.九州大学総合理工学府大気海洋環境システム学専攻、2.九州大学 応用力学研究所、3.東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻)

キーワード:M2潮、潮汐、九州北西岸

九州北西岸においてM2潮振幅が減少していることが観測されているが、その要因はよくわかっていない。日本海洋データセンターおよび気象庁のデータを用いて1980年以降から2018年までのM2潮振幅の経年変化を求めたところ、九州北西岸全域で減少トレンドがあり、その強さは平均4%であった。また九州南岸から北岸にかけて減少傾向が強くなっていた。さらに減少トレンドが持つ空間分布を本州の日本海沿岸および太平洋沿岸にかけて求めたところ日本海沿岸において減少トレンドが見られる一方、太平洋側では見られなかった。発表では日本沿岸で観測されているM2潮振幅の経年変化の空間分布を示すとともに、そのメカニズムについて数値モデルを用いた検証結果を報告する。