JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS26] 全球・海盆規模海洋観測システムの現状、研究成果と今後

コンビーナ:細田 滋毅(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、増田 周平(海洋研究開発機構)、藤井 陽介(気象庁気象研究所)、藤木 徹一(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)

[AOS26-02] 高解像度海洋データ同化システムの開発とそれを用いた観測システムの評価

★招待講演

*碓氷 典久1広瀬 成章1坂本 圭1藤井 陽介1高野 洋雄1山中 吾郎1 (1.気象研究所)

キーワード:海洋データ同化、観測システム評価、高解像度海洋モデル

数値海洋モデルと観測データを統合する海洋データ同化システムは、数値モデルおよびアルゴフロートや衛星海面高度計などの海洋観測網の発達とともに進展し、現在、多くの現業センターや研究機関で気候や海況予測システムとして運用されている。気象庁では、2000年前後にエルニーニョ予測のための全球システムおよび日本周辺海域を対象とした海況予測システムが現業化された。以後、モデル、同化手法の改良が行われ、2020年度に日本周辺を2kmで解像する最新の予報システムの現業運用が開始される予定である。データ同化システムの重要な用途の1つに観測システムのインパクト評価があげられる。各種海洋観測データが海洋状態の実況の推定および予測の精度にどのようなインパクトを持っているかを調べることは、効率的な観測システムの設計・維持の観点から重要である。本発表では、気象研究所において開発・維持されている高解像度海洋データ同化システム、それを用いてこれまでに実施してきた観測システムのインパクト評価について紹介すると共に、今後の展望について述べる。