JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS26] 全球・海盆規模海洋観測システムの現状、研究成果と今後

コンビーナ:細田 滋毅(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、増田 周平(海洋研究開発機構)、藤井 陽介(気象庁気象研究所)、藤木 徹一(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)

[AOS26-P02] 海洋データ同化大循環モデルと結合した低次生態系モデルへの栄養塩等モニタリングデータの導入

*瀬藤 聡1奥西 武1黒田 寛1吉江 直樹3伊藤 進一2日高 清隆1児玉 武稔1清水 勇吾1伊藤 大樹1 (1.国立研究開発法人水産研究・教育機構、2.東京大学、3.愛媛大学)

キーワード:低次生態系モデル、生化学データ

海洋の低次生態系を把握するため、データ同化した海洋大循環物理モデルに低次生態系モデルを結合した。データ同化した海洋大循環モデルとして水産機構の開発した海況予測システムFRA-ROMSを、低次生態系モデルとしてeNEMUROを採用する。eNEMUROは亜寒帯域低次生態系に適したモデルNEMUROを拡張したもので、亜寒帯域とともに亜熱帯域のプランクトンの表現に適している。この結合モデルを海面高度計が運用を開始した1992年から駆動し、2000年以降に豊富となった海色衛星資料、モニタリングによる栄養塩、クロロフィルデータと比較したところ、日本南岸において定性的な一致をみた。この一致を高度化するためモニタリングによって得られた栄養塩データを、この結合モデルの初期値に利用したところ、表面クロロフィル分布を適切に予測することが可能になった。詳細は講演時に述べる。