JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS28] 海洋物理学一般

コンビーナ:川合 義美(国立研究開発法人海洋研究開発機構 地球環境部門 海洋観測研究センター)、北出 裕二郎(東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科)

[AOS28-P12] 2017黒潮大蛇行の継続期間の推定

*瀬藤 聡1清水 勇吾1日下 彰1安倍 大介1伊藤 大樹1亀田 卓彦1 (1.国立研究開発法人水産研究・教育機構)

キーワード:黒潮、大蛇行、継続期間

2017年8月に始まった黒潮大蛇行は、2020年3月には1970年代以降に発生した黒潮大蛇行の中で史上2番目の継続期間となる。今後どれくらい継続するのだろうか?数年も続く黒潮大蛇行の継続期間を大循環モデルのような数値モデルで推定することは難しい。そこで、今回の黒潮大蛇行の継続期間を推定するため過去の知見/資料を整理・検証し、統計モデル化することで推定したい。過去の知見/資料として「過去に発生した黒潮大蛇行の平均継続期間」、「黒潮流量が少ない時に長期化」「蛇行の谷が南に行くほど長期化」「1000m3℃の面積で蛇行の消長を判別」を活用する。その結果、継続期間はそれぞれ2年6か月、3年3か月、4年8か月、少なくとも3年4か月と推定された。これらの推定期間に差異はあるものの、2017大蛇行は、1980年代後半以降の大蛇行と比較して長期化することが予測される。詳細は講演時に述べる。