JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 B (地球生命科学) » B-BG 地球生命科学・地圏生物圏相互作用

[B-BG02] 生命-水-鉱物-大気相互作用

コンビーナ:上野 雄一郎(東京工業大学大学院地球惑星科学専攻)、掛川 武(東北大学大学院理学研究科地学専攻)、高井 研(海洋研究開発機構極限環境生物圏研究センター)、鈴木 庸平(東京大学大学院理学系研究科)

[BBG02-P06] 還元的条件に起因した テフラの差別的風化によるハロイサイト高含有層の形成機構

*福井 宏和1松四 雄騎2渡邉 哲弘3 (1.京都大学理学研究科、2.京都大学防災研究所、3.京都大学農学研究科)

キーワード:テフラ、差別的風化、ハロイサイト、還元的条件、二価鉄、選択流

地表ごく近傍、1m以浅部では、高酸素濃度条件下での酸化反応が起こる一方、深部ほど気相もしくは液相に供給される酸素は乏しくなり、鉱物の溶解と生成は、還元的条件で起こる化学反応へと移行する。それは、地中水の浸透、排水による不均質な水文過程や、地中の好気性微生物相による酸素の消費によって、地中水の酸化還元電位が変化し、二次鉱物の生成が規定されるからである。特に岩石、鉱物中に存在する鉄は、その影響を受けて、三価から二価へとイオン種を変化させ、二次鉱物の沈殿生成に深く関係すると考えられる。本研究は、火山ガラスの溶解と溶脱したケイ素の再沈殿によって生成される二次鉱物、ハロイサイトの空間分布を調べ、これを規定する要因について、土層の水理学的特性と、土層を構成する固液相の化学的側面から解明することを目的とする。