[G03-04] 古地図と立体模型を利用した中学生対象の水害ハザードマップ学習
キーワード:ハザードマップ 、三次元プリンター、古地図、水害、中学生
大陸と海洋にはさまれた日本では、梅雨前線や秋雨前線、温帯低気圧や台風などの影響により、広範囲に大雨が降ることがある。近年は時間降水量が50mmを超える非常に激しい雨の発生回数が増加しており、平成30年7月豪雨や令和元年の台風19号による大雨による被害などが発生している。
このように豪雨災害が注目を集める中、各地域で水害ハザードマップの整備が進んでいる。特に平成30年7月豪雨の被害地域は、ハザードマップ の危険地域と重なっており、ハザードマップ を正しく理解することが災害による被害を最小限に抑えることにつながる。
しかし、防災ジオラマ推進ネットワークが2019年1月に行った調査(調査人数1772人)によれば、「ハザードマップ で周辺の災害リスクを理解している」と答えた人は17.7%に留まっている。また、ハザードマップ を見たことがある人のうち、「どの程度のリスクがあるのか、わかりにくい」と答えている人は22.2%であり、一目見ただけで理解することは難しいと言える。
水害に関しては地形の影響が大きく、ハザードマップ 作成の重要なデータとなっている。しかし、普段生活している地域であっても大地形の把握は難しい。また、国土地理院が発行している地形図には建物などが記載されており、特に都市部では等高線の判読が困難な場合がある。
そこで本実践では、古地図と3Dプリンターで作成した立体模型を利用することにより地形の把握を行い、水害ハザードマップの理解を行えるように工夫をした。古地図は過去の土地利用を見ることができるため、現在は暗渠化されてしまった河川や埋立てられている場所などを把握することができる。また、立体模型はその土地の大地形を直感的に理解できる。3Dプリンターを利用することで任意の地域の立体模型を一人に1つずつ用意することができる。これらの工夫により、水害ハザードマップ の深い理解を目指した。
このように豪雨災害が注目を集める中、各地域で水害ハザードマップの整備が進んでいる。特に平成30年7月豪雨の被害地域は、ハザードマップ の危険地域と重なっており、ハザードマップ を正しく理解することが災害による被害を最小限に抑えることにつながる。
しかし、防災ジオラマ推進ネットワークが2019年1月に行った調査(調査人数1772人)によれば、「ハザードマップ で周辺の災害リスクを理解している」と答えた人は17.7%に留まっている。また、ハザードマップ を見たことがある人のうち、「どの程度のリスクがあるのか、わかりにくい」と答えている人は22.2%であり、一目見ただけで理解することは難しいと言える。
水害に関しては地形の影響が大きく、ハザードマップ 作成の重要なデータとなっている。しかし、普段生活している地域であっても大地形の把握は難しい。また、国土地理院が発行している地形図には建物などが記載されており、特に都市部では等高線の判読が困難な場合がある。
そこで本実践では、古地図と3Dプリンターで作成した立体模型を利用することにより地形の把握を行い、水害ハザードマップの理解を行えるように工夫をした。古地図は過去の土地利用を見ることができるため、現在は暗渠化されてしまった河川や埋立てられている場所などを把握することができる。また、立体模型はその土地の大地形を直感的に理解できる。3Dプリンターを利用することで任意の地域の立体模型を一人に1つずつ用意することができる。これらの工夫により、水害ハザードマップ の深い理解を目指した。