JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-04] 地球惑星科学のアウトリーチ

コンビーナ:小森 次郎(帝京平成大学)、植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)、長谷川 直子(お茶の水女子大学)、大木 聖子(慶應義塾大学 環境情報学部)

[G04-P02] 国際コアスクールの開催:JSTさくらサイエンスプランを活用した高知コアセンターにおける新しい国際アウトリーチ活動

*浦本 豪一郎1松井 浩紀1新井 和乃1西田 尚央2朝日 博史1久保 雄介3藤内 智士1谷川 亘3氏家 由利香1山本 裕二1池原 実1 (1.高知大学、2.東京学芸大学、3.海洋研究開発機構)

キーワード:コアスクール、科学掘削、高知コアセンター

2019年11月13日~20日かけて,高知コアセンターにて初めての国際コアスクール(英語名称Kochi Core School for Asian Young Scientists)が科学技術振興機構(JST)さくらサイエンスプランの支援を受けて開催された.高知コアセンターは,高知大学海洋コア総合研究センターと海洋研究開発機構高知コア研究所が共同運営する研究施設である.大型のコア保管庫が整備されており,国際深海科学掘削計画(IODP)で採取されたコア試料の世界に三ヶ所あるコア保管施設の一つである.加えて,掘削科学共同利用・共同研究拠点のもと,最先端の研究機器が設置され,地球掘削科学研究の中核的な研究拠点の一つとなっている.
高知コアセンターにおける科学目的の一つは,IODPを促進し,科学掘削に関連する分野の若手研究者を育成することである.この目的を達成するため,高知コアセンターの最先端設備を活用し,国際コアスクールは開催された.本スクールでは,四国沖の土佐海盆から採取されたコアを用いて,コア記載実習(肉眼観察・岩相記載)ならびに専門分野に分かれての試料分析実習(物性/磁気計測,有孔虫の同位体分析)を行うと共に,室戸世界ジオパークへの巡検など学外活動も含めたプログラム構成で実施した.さくらサイエンスプランにより招へいされた韓国・中国・台湾の9名の大学院生・ポスドクが参加し,IODPの掘削船上と同様のコア解析フローを学ぶとともに,コア解析結果について議論した.本発表では,国際コアスクールの概要を紹介するとともに,今後の開催に向けた課題を議論したい.