[HCG35-P05] 生命の捉え方・・その分野間の違いの整理を試みる
キーワード:生命、進化、階層
生命とはどのようなものか。地球以外にも存在しうるのか。存在するとしたらどのような形があり得るのか。
これまで観測の難しかった地球の“深部”での探究、地球の生物環境圏外での探究、また、いわゆる遺伝ベースの生物進化や文化進化への理解の深化や、人工生命・人工知能などの誕生からそれらへの関心の高まりにより、近年、様々な形での生命そのものの議論が、そして、その生命たちが“場”として競合する土俵そのものの問題が議論されている。最近では、理論物理学者の気鋭マックス・テグマークなども、生物に関して論考を深め『Life 3.0: Being Human in the Age of Artificial Intelligence』という著作を発表し、議論が過熱している。演者は、生物の“表現系”からその研究をすすめている動物行動学者であるが、これまでレーンやメイナード=スミスなどが考察してきた進化の階層(transition)の視点を参考にしつつ、こうした幅広い分野からの論考の整理を試みたので報告する。
これまで観測の難しかった地球の“深部”での探究、地球の生物環境圏外での探究、また、いわゆる遺伝ベースの生物進化や文化進化への理解の深化や、人工生命・人工知能などの誕生からそれらへの関心の高まりにより、近年、様々な形での生命そのものの議論が、そして、その生命たちが“場”として競合する土俵そのものの問題が議論されている。最近では、理論物理学者の気鋭マックス・テグマークなども、生物に関して論考を深め『Life 3.0: Being Human in the Age of Artificial Intelligence』という著作を発表し、議論が過熱している。演者は、生物の“表現系”からその研究をすすめている動物行動学者であるが、これまでレーンやメイナード=スミスなどが考察してきた進化の階層(transition)の視点を参考にしつつ、こうした幅広い分野からの論考の整理を試みたので報告する。