[HGM03-P11] UAVレーザを用いた活動中の火山における詳細地形データ取得事例
キーワード:UAV、レーザ、地すべり、火山
活動中の火山である箱根山では、大涌谷や早雲山地区において火山性の地すべりが過去に発生し、対策が進められている。しかしながら火山活動の影響から、現地に立ち入っての詳細な測量や観測が難しい状況にある。
そこで、地すべり対策事業のための基礎資料とすることを目的として、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)搭載型のレーザスキャナおよび赤外線カメラを用い、大涌谷・早雲山の約0.8km2を対象に平面図、断面図および地温分布図を作成した。
計測は2019年3月~4月にかけて実施し、高密度のレーザスキャナにより、400 点/m2(地図情報レベル500)の三次元点群データを取得した。計測直後の2019年5月には噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられており、計測時も大涌谷周辺の想定火口域では、噴気活動が活発な箇所がみられた。計測の際は、監視カメラ画像や風向・風速等を確認し、噴気が比較的少ない日を選んで行った。やむを得ず噴気が含まれたデータもあったが、下方の地盤までレーザ光は到達していた。
樹木や噴気等を除去したグラウンドデータの作成にあたっては、微細な地形形状を復元するため、微地形表現図(赤色立体地図)等も活用して、慎重にフィルタリングを行った。グラウンドデータから、グリッドデータ、等高線データ、赤色立体地図を作成した。
また、同時撮影のデジタルカメラ画像から、地物除去フィルタリング処理時等の確認用に写真地図データ(オルソ画像)を作成した。オルソ画像は、デジタルカメラ画像に対し位置情報と標高データを元に正射変換して作成した。
作成したオルソ画像および赤色立体地図を使用して、地形、地物等に関わる地図情報を取得し、等高線とあわせて2500分の1の平面図を作成した。
レーザ計測による点群データ、赤色立体地図、オルソ画像、平面図は、切り替えまたは同時表示可能なビューワに格納し、容易に確認できるようにした。
これらの結果、火口・噴気孔などの詳細微地形表現が可能となり、また、山腹工の亀裂など対策工の変状や小崩壊なども確認することができた。
今後継続的に計測を行うことで、モニタリング手法としても有効と考えられる。
そこで、地すべり対策事業のための基礎資料とすることを目的として、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)搭載型のレーザスキャナおよび赤外線カメラを用い、大涌谷・早雲山の約0.8km2を対象に平面図、断面図および地温分布図を作成した。
計測は2019年3月~4月にかけて実施し、高密度のレーザスキャナにより、400 点/m2(地図情報レベル500)の三次元点群データを取得した。計測直後の2019年5月には噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられており、計測時も大涌谷周辺の想定火口域では、噴気活動が活発な箇所がみられた。計測の際は、監視カメラ画像や風向・風速等を確認し、噴気が比較的少ない日を選んで行った。やむを得ず噴気が含まれたデータもあったが、下方の地盤までレーザ光は到達していた。
樹木や噴気等を除去したグラウンドデータの作成にあたっては、微細な地形形状を復元するため、微地形表現図(赤色立体地図)等も活用して、慎重にフィルタリングを行った。グラウンドデータから、グリッドデータ、等高線データ、赤色立体地図を作成した。
また、同時撮影のデジタルカメラ画像から、地物除去フィルタリング処理時等の確認用に写真地図データ(オルソ画像)を作成した。オルソ画像は、デジタルカメラ画像に対し位置情報と標高データを元に正射変換して作成した。
作成したオルソ画像および赤色立体地図を使用して、地形、地物等に関わる地図情報を取得し、等高線とあわせて2500分の1の平面図を作成した。
レーザ計測による点群データ、赤色立体地図、オルソ画像、平面図は、切り替えまたは同時表示可能なビューワに格納し、容易に確認できるようにした。
これらの結果、火口・噴気孔などの詳細微地形表現が可能となり、また、山腹工の亀裂など対策工の変状や小崩壊なども確認することができた。
今後継続的に計測を行うことで、モニタリング手法としても有効と考えられる。