JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT19] 地理情報システムと地図・空間表現

コンビーナ:小荒井 衛(茨城大学理学部理学科地球環境科学コース)、田中 一成(大阪工業大学工学部都市デザイン工学科)、中村 和彦(東京大学)

[HTT19-01] オフライン環境下の森林管理におけるGIS活用の展望

★招待講演

*中村 和彦1 (1.東京大学)

キーワード:森林管理、オフライン環境

日本の国土の3分の2を占める森林については、その広大な領域を効率的に管理するために、GIS(地理情報システム)の活用が図られてきた。しかし、その領域にはいまだ、携帯電話の通信網すら届かないオフライン環境も多く含まれており、実際の森林管理におけるGIS運用の障壁となっている。この課題に対しては、技術的には様々なアプローチがあり得るが、実際の導入にあたっては費用面も考慮する必要がある。従来は無償で利用できるオープンソースGISの活用が主に検討・試行されてきたが、近年では有償の商用GISの活用も現実的な選択肢となりつつあるように思われる。本発表では、スマートフォンやタブレット端末が普及する過程と照らし合わせつつ、これまでのオフライン環境の森林管理におけるGIS活用の変遷を整理し、今後の展望について議論する。