JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT19] 地理情報システムと地図・空間表現

コンビーナ:小荒井 衛(茨城大学理学部理学科地球環境科学コース)、田中 一成(大阪工業大学工学部都市デザイン工学科)、中村 和彦(東京大学)

[HTT19-P06] ジオサイト地図における地形表現の効果について

*小荒井 衛1武田 直樹2城戸口 和希1鈴木 大河1佐藤 未笛1小林 香澄1横路 友翼1関谷 拓海1杉竹 栞1山田 直輝1河又 みさき1渡辺 詩織1小川 美宇1栗原 佳宏1田中 美紗1 (1.茨城大学理学部理学科地球環境科学コース、2.茨城大学ジオパーク推進室)

キーワード:茨城県北ジオパーク、ジオサイトマップ、地形表現

茨城県北ジオパーク構想では、茨城大学の学生プロジェクトとして行っている「地質情報活用プロジェクト」において地質情報マップ(ジオサイトマップ)の作成を多く行ってきたが、必ずしも地形表現が適切に行われているとは言えない状況であった。そのため、今泉(2018MS)はジオパーク地図としてどのような地形表現が適切かの検討を行い、水戸・千波湖ジオサイト、大宮段丘ジオサイト、棚倉断層ジオサイトにおいて、ジオサイトマップの試作を行った。実際のジオサイトマップの更新においては、今泉(2018MS)で行ったアンケート調査で最も評価の高かった多重光源陰影段彩図を地図表現法として採用し、水戸・千波湖ジオサイト、平磯ジオサイト、棚倉断層ジオサイトの地質情報マップ(ジオサイトマップ)の修正を行った。実際にジオツアーに参加した一般の方々や、ガイド(茨城県北ジオパーク構想ではインタープリターと呼んでいる)の方々に、新旧のジオサイトマップを使ってジオツアーに参加してもらい、地図についてのアンケート調査を実施した。本発表では、その結果を報告するとともに、地形表現を変更した効果や今後の課題について議論したい。

水戸・千波湖ジオサイトについては、2月1日にインタープリター養成講座の一環で偕楽園・千波湖のジオツアーを行ったので、その時にアンケート調査を実施した。現時点では、ジオサイトマップそのものには色々な注文が寄せられたが、地図表現については8割以上の方が「とっても良い」「良い」という集計結果であった。3月1日に一般向けのジオツアーが開催されるので、その時にもアンケート調査を実施予定であり、その結果も発表時には紹介したい。平磯ジオサイトについては、4月以降にジオツアーや大学授業での巡検が予定されているので、その時にアンケート調査を実施したいと考えている。また、現在日立ジオサイトマップの全面改定を予定しており、2月15日のインタープリター養成講座の一環で日立でのジオツアーを行ったので、その時にアンケート調査を実施した。アンケートの結果を紹介すると共に、間に合えばアンケート結果を参考に全面改定した日立のジオサイトマップも紹介したい。他に、五浦海岸ジオサイトマップ、今泉(2018MS)の研究成果を受けた大宮段丘ジオサイトマップの全面改訂も予定している。